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人間の匂いがする。この辺りにいるはずだ 私の目の前には森があった。この中にいるのか? この森は獣がよく現れる森だ 早く見つけなければ そして私は森の中へ入っていった 匂いが濃くなってきた 見つけた。森の中にある泉の前に少女が一人立っていた 16歳くらいだろうか。周りを見渡しても少女以外に人間はいなかった 「ここで何をしている?」 「わからないんです。気づいたらここにいて」と言い少女が振り向いた 少女は(つや)やかな金髪に(なめ)らかそうな真っ白な肌、そして大きく透き通った緑の瞳で可憐(かれん)な容姿をしていた 恐らく少女は魔界に迷い込んでしまったのだろう 「ここがどこかわかるか?」 「魔界ですよね?でも私本当に何故ここに来たのかわからないんです」 「そう君の言う通り、ここは魔界だ。そして君は迷い込んで、ここに来たようだ。たまに起こる事だから君は気にしなくていい。それよりも、ここは獣が出るから早く立ち去らねば」 そして私は少女を()(かか)え城に向かった
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