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そして大広間
「急に呼び出してすまないが皆に聞いてもらいたい事がある」
「何でございますか?魔王様もしかして伴侶様を見つけられたのですか?」
その1人の言葉に、ここにいる全員が私を見る。
「いや、そうではない。今日人間の娘ナターシャがここに迷い込んだので私が保護した。人間界に帰すまでの間ナターシャをよろしく頼む皆の者よ」
「人間は我らの敵です魔王様」
「そうです。その娘も魔王様いや、魔界を滅ぼすために迷い込んだなどと魔王様に嘘を言ったのでは?到底信用できません」
「魔王様はその娘に騙されている!」
「皆の者静まれ!ナターシャは敵ではない。この中にナターシャを傷つける者がいれば私は容赦しない。何か言いたいのならば私に直接言うといい」
「ですが魔王様、それだけでは皆は納得しません」
「私の話はこれで終わりだ・・・。皆心得ておくように」
「魔王様お待ち下さい!まだ話しは終わってないです!」と静止の声が続くが私は無視して大広間を出た。
やはり皆もアシリと同じ事しか言わないか
ナターシャの瞳を見て話せば敵なんかじゃないと自ずとわかるはずだ
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