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「ねぇサリー、この姿でレオ様と食事しなきゃダメ?」
「ええ。よくお似合いですナターシャ様。魔王様も文句なしですよ」
「でっでも、こんなに素敵なドレス私が着ていいの?」
「このお部屋にあるドレスは魔王様の将来のお妃様のためのドレスでしたが、ナターシャ様のお身体にピッタリでようございました。サイズ直しもしなくて大丈夫ですね」
「そんなっ!それなら尚更私が着たらダメじゃない」
「魔王様がよいと仰っているんですよ。ナターシャ様は気兼ねなくこのお部屋にある物をお好きにお使い下さい。さぁ魔王様をお待ちしては行けませんから行きましょうナターシャ様」
「わかったわ」
「このお部屋で魔王様がお待ちですよ。入りましょう」
「ええ」
レオ様はテーブルの一番奥に座り私を見ていた
はじめて会った時から思っていたけど、レオ様すごく綺麗
漆黒の髪に大きく綺麗な赤の瞳に形の良い鼻と口、そして輪郭
レオ様はこの世の者とは思えないくらいに綺麗だった
「サリーに任せて正解だったようだ」
「光栄にございます魔王様。ナターシャ様は元々の素材がいいので磨きがいがあって久しぶりに腕が鳴りました」
「それはなによりだ。ナターシャさぁこっちへおいで」とレオ様に手を引かれ私の席に案内してくれた
「レオ様ありがとうございます。お部屋もそうですけど、素敵なドレスや靴までお借りしてしまって」
「気を使う必要はないよナターシャ。ここにいる間は私が君を守るから。人間界に帰れるようになるまで楽しく暮らすといい」
「ありがとうございますレオ様」
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