3 相談

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「実は……燕ちゃんに告白されて……」 「えっ!?燕ちゃんに!?」  俺の言葉に柊は目を輝かせた一方で、翔太は妙に落ち着いていた。 「ああ、やっと言ったんだな」 「翔太、知ってたのか……?」 「知ってたというか……燕を見ていればお前に好意を寄せていたこと位分かる」 「お、怒らないのか……?」  翔太は燕ちゃんを何より大事に思っている。妹にたかる男の人にはいつも敏感で、過保護なんじゃないかって位、燕ちゃんを守っていた。  だから、翔太が怒らないのは意外だった。 「逆に何で怒るんだ。燕の想いを否定する真似はしないし……それに」  翔太は俺を真剣な顔で見つめた。 「お前になら、燕を任せられると思ってる」 「翔太……」 「それで、返事はどうするの?付き合うの?」 「そ、それが……迷ってて」  すると、さっきまでとは一転して、翔太が俺に鋭い視線を送った。 「燕に何か不満でもあるのか?」 「それはないよ!燕ちゃんは良い子だし、可愛い子だと思ってる。ただ……忘れられない人がいて」 「忘れられない人?」  俺は頷き、初恋の人の思い出を……3年経った今でも、彼女を忘れられないことを話した。そんな状態で、燕ちゃんを幸せにできるのか不安なことも。
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