3 相談

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「うーん……そっか」  柊は少し考えて、やがて俺を見て微笑んだ。 「聖夜は旭のこと、今でも大事に想ってる。でも、同じくらい燕ちゃんのことも大事にしたいって思ってるんだね」 「……うん。そうだな」 「そんな聖夜に……これあげる!」  柊に手渡されたのは、天ヶ原町の外れにある遊園地のペアチケットだった。 「これって……?」 「ほんとは翔太君と行く予定だったんだけど、急にバイトが入っちゃって行けなくなっちゃったの。燕ちゃんと行ってきたら?」  い、いきなりデートするってことか?俺が翔太の方をチラリと見ると、翔太は少し溜息をついて俺を見た。 「俺のことは気にするな。付き合うかどうか決めるのは、お前と燕だろ?遊園地に一緒に行って、気持ちを確かめたらどうだ?」 「で、でも……それって不誠実じゃ……」 「返事を曖昧にするよりマシだ」 「翔太……」 「……燕を泣かせたら許さないからな」 「……うん。分かった!2人とも、ありがとな!」  俺はチケットを持って、早速燕ちゃんを誘おうと柊のアパートを出た。
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