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翔太君は私から顔を逸らしながら、何かゴニョゴニョと呟いた。
「ん?何て言ったの?」
「な、内緒だ……」
「隠し事は無しって約束したでしょ!」
「う……わ、分かった」
翔太君は顔を赤らめながら私を見つめた。
「柊と一緒なら、俺はどこでも幸せだって言った……」
「翔太君……!」
胸が翔太君への愛しさでいっぱいになって、私は思わず彼に抱きついた。
「な、何するんだ!?」
「えへへ!なんか、翔太君が大好きだな~って思ったら、こうしたくなったの!駄目?」
「っ……好きにしろ……」
顔を背ける翔太君だったが、耳まで真っ赤だ。
私の彼はいつもそう。不器用で、照れ屋さんで……でも、沢山の愛をくれる。真面目で、優しくて、大好きな自慢の彼氏。
この先もきっと、翔太君のことが大好きなんだろうな。そんなことを考えながら、私は微笑んだ。
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