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プロローグ〜一途な片想い〜
私には、幼い頃からずっと想い続けている片想いの相手がいる。
私より3つ年上の、幼なじみのお兄ちゃん。
けれど、その彼にも幼い頃からずっと想い続けている相手がいることを、私は知っている。
その相手は彼より更に2つ年上で、彼の従姉弟にあたる人で、私の幼なじみでもある人。
舞ちゃんというその人は、同性の私から見ても可愛くて可憐で活発で、とっても魅力的な人。
舞ちゃんみたいになりたくて、髪型も長いストレートの黒髪にして、顔だって少しでも舞ちゃんに似せられるように中学生の頃からメイクの研究をし続けた。
その結果――
同年代の子たちよりも大人っぽい見た目になったせいか、
“男たらし”
だの、
“クソビッチ”
だのと陰口を言われるようになってしまった。
けれど、正直そんなことはどうでもいいの。
あなた好みの女の子になれるならって、そう思ってたのに。
舞ちゃんに初めての彼氏が出来て、そのままその彼と結婚した後も――
私の好きなあなたは、それでもずっと舞ちゃんを想い続けている。
ねぇ、少しは私のことも見てよ……
――ナオくん。
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