2…まりの視点

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2…まりの視点

また私の後ろを人が通っていく… 何人目?……でも、誰も私が見えていないかのように通り過ぎていく。 それでいいの……だって、私は醜いから。 暫く…ううん。きっと本当は数秒くらい。私の後ろを通った人がカンカンと階段を降りる音が聞こえる。 きっと、私を見ていたんだ…見ながら、この歩道橋の上を歩いていたんだ。 私のこの醜い姿を…醜いと思いながら、邪魔だと思いながら。 また涙が1つ零れる。 「……神様なんて、いないんだ」 私はハンカチで涙を拭い、目に茶色のカラーコンタクトを入れる。 「帰らないと」 また、心配されちゃうよね。 過保護なお母さんに話すための今日学校であった事…いや、私の現実にあって欲しいウソを考えながら歩く。
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