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…どんどん、ウソを吐くのがうまくなっていく。
ごめんね…お母さん。
向かいのテーブルに、ラップをかけたお母さんのために作ったご飯を置き、今日も一人で先に晩御飯を食べる。
(今日も、私が寝る前に帰って来てね?)
大好きなお母さん。朝から夜遅くまで働いて私を一人で育ててくれたお母さん。
いつも私が寝る前に帰ってきて、私の作ったご飯を美味しいって言ってくれて……私のウソを嬉しそうに聞いてくれる。その時の笑顔が本当に本当に優しくて…綺麗で。
ウソを吐いてるのに私に優しい言葉をかけてくれて、頭を撫でてくれる。
そんなお母さんが…大好き。
お風呂に入って、テレビを見て。
そしてお母さんが帰って来て、今日の学校であったことのウソを報告して安心させたら…布団に入る。
(……いつまで、続くのかな)
学校でいじめられること
バイト先に今日はお休みの電話をすること
あの歩道橋で泣く事…
お母さんにウソを吐く事…
(もう、全部終わって欲しい……疲れちゃった…)
瞼を閉じ、夢への旅路に出る。
いい夢を見れますようにと祈りながら……
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