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ゴールしてしばらくしたら、和也んちのおばさんが駆け寄って来た。
「陸ちゃん…ありがとうね。とってもかっこよかったよ!おばさんね、いつかまた陸ちゃんの走る姿が見たかったの!」
涙目だった。
おばさんは、俺に走ることを思い出させる為に声がけしたのか…。
駅伝が終わっても夜は引き続き走るのが日課になっていた。
すると翌年の箱根駅伝に中学の陸上部で競っていた友達が出場しているのを観た。
その瞬間、身体の奥がものすごく熱くなって、負けてらんねぇと思った。
それからと言うもの、俺はかなり本気で走り始めた。
箱根駅伝に出場はできないけど、陸上部の顧問に対して申し訳なかった思いもあるし、最強の市民ランナーになると決めたんだ。
ひょんなことから、再び走り出した俺。
走ることが大好きだったことを思い出した。
これからも練習を続けていく!
とびっきり腕のいいペンキ職人最強市民ランナーになるためにね。
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