人の縁というものは。

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 俺は小学校までサッカー、中学になってからは、陸上部に入っていた。 顧問が大学陸上部の経験者だったこともあって、指導は厳しかったけれど、適切でタイムもどんどん更新していた。 陸上が面白い!と実感していたある日、俺の人生を大きく変える出来事が起こった。 教室で数人の友達とふざけていて、そのうちの一人が急に後ろからかかってきたので、咄嗟に肘鉄を食らわしたところ、そいつの目に直撃してしまった。 そしてそいつは目に怪我をして視力が弱くなってしまった。 そして、その責任は全部俺のせいにされて、先生もそこに居た友達もだれもかばってくれなかったんだ。 俺はショックやら不信感やらで、教室に行けなくなった。 悪い奴らと一緒にプール横の空き地にたむろするようになっていったんだ。 そこには、いつも男女5、6人がいて教室にも行かず、行事にも参加しなかった。 せっかく伸びていた陸上のタイムも初めこそ気にはなっていたけど日々、やる気は失せて行く一方に変わって行った。
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