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翌日のクリスマス当日、火星政府の樹立が宣言された。セレモニーの映像には、君の一生懸命撮った幻想的な雪景色とアルビノのトナカイたちがしっかりと使われていたよ。そして君のほんとの姿もバッチリと映っていた。
なんだ。君ってそんなにたくましいボディで、しっかりと雪焼けしてたんだね。トナカイ型の火星探査機”コメット“。君のその新しい頭脳はちゃんと先任者が長年の激しい任務をこなしたことを誇りに思っているのかな。
もしも機械にも魂と呼べるようなものが宿るとしたら、私がやりとりした君という魂は、果たして今どこをさまよっているのだろう。火星かな。地球かな。それともその間のだだっ広い白の絵の具で描かれた空間を優雅に泳いでいるのだろうか。
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