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あれは、秋のやや肌寒い日曜日だった。
夫の光流が事故で亡くなった。
いつものように、夕飯を二人で作っていた。
その日のメニューは、光流が好きなオムライスと、サラダ、たまねぎのコンソメスープだった。
「あっ。ケチャップ足りないや。光流、パントリーにケチャップないか、見て!」
「はいよっ!」
「あった~?」
「ないわ。ちょうど切らしてる」
「じゃあ、私、買いに行ってくるかな」
「僕が行ってくるよ!夏純は休んでて」
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