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銭湯生活
年末の12/26に突然、我が家のエコキュートが壊れまして。
「こんな年の瀬に修理とかやってるの?」
と、ドキドキしながらコールセンターへ電話しました。
「大変申し訳ありませんがお客様の製品は23年前にお買い上げいただいておりまして、18年前に部品の製造が終了しております」
あくまでやんわりと。しかしきっぱりと。
お姉さんに買い替えを勧められました。
仕方がないので買い替え見積もりを取ったところ
「コロナで品薄になっておりまして、早くても2月の納品となります」
2月!?
この極寒の季節を風呂無しで過ごせと!?
しかし、無いと言われりゃ仕方がない。
こうして現在銭湯生活を送っております。
その日の日替わり温泉は「松の湯」
トロピカルブルーのきれいなお湯に浸かるとふんわり松の香りが漂います。
熱めのお湯で半身浴を楽しんでいるとおばあさんが入ってきました。
私の前を通過して一番奥にザブザブと歩いていくおばあさんから何やら「覚えのある匂い」がするのです。
(なんだろう、どこかで嗅いだことがある)
私は脳内メモリーを総動員して記憶を辿りました。
そしてとうとう思い出したのです!!
『これタイガーバームの匂い(´⊙ω⊙`)!』
おばあさんがタイガーバームを塗っていたのか、おばあさんの体臭がタイガーバームの匂いなのか。
真相は定かではありませんが、とりあえず松の香りはタイガーバーム臭に上塗りされてしまったので、私はそっと日替わりの湯をあとにしたのでした。
体も温まったので炭酸泉でゆっくりしていると、女子大生らしい二人の女の子が入ってきました。
(お友達と二人でスーパー銭湯に来るんだ……)
銭湯って家族で行くことがほとんどなので、私には少し不思議な感覚でした。
A子ちゃん
「彼が『オソロでダウン買お』って言うから買ったけど、それだけで2万の出費じゃん?
春まで一緒にいるかとかも分かんないし、出費痛いなぁとか思って」
B子ちゃん
「分かるぅ」
まじか。おばさんにはわからん感覚だぞ。
そもそも「オソロでダウン買お」がよく分からん。
好きなもん着りゃええやん?
春まで一緒にいるかってあと数ヶ月の話やん?
そんなオソロの服買うほどのラブラブっぷりの裏で別れの算段つけてんの?
B子ちゃん、あんた「分かるぅ」とか言ってるけど、ホントにわかってる?
ここまでディープな話をマンツーマンで聞いといて、もしこの話が漏れたら、あんたしか犯人いない状況に追い込まれてるからね?
「実は立ち聞きされていた」とか絶対ありえない状況下、まさに裸で赤裸々な本音トークを繰り広げる彼女たち。
「ここだけの話」って言ったからには絶対に漏れるはずのない王様の耳はロバの耳の井戸の穴!
(女友だちと一緒に銭湯……なんか怖ぇ😱)と一人で戦々恐々としていました。
通い風呂生活もあと一ヶ月(予定)!
ヒューマンウォッチングを楽しみながら、乗り越えたいと思います!!
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