忘れられた一周年

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忘れられた一周年

本日はすでに2022/2/4なのですが! 昨日2022/2/3は、私のエブリスタ登録一周年記念日でしたヽ༼⁰o⁰;༽ノ ころっと忘れてましたよね(@_@) 一周年記念新作をあげようと思ってたのに。過ぎてるとかね(ノ*0*)ノ 節分だから覚えやすいなんて、油断しましたよね。これっぽっちも覚えられちゃいなかった(・o・;) 昨日は豆まいて、満足して寝ちゃいましたからね(((;ꏿ_ꏿ;))) 仕方がないのでエッセイ更新しに来ました。 一周年ってことで、なんか面白い話しなきゃとか思うんですけどね(・o・;) ネタがないので、昔書いたショート・ショートに手を加えて節分ネタを一本載せときます(≧▽≦) 『おしゃべりな恵方巻』             仁科佐和子 今日は節分。 俺は馴染みの寿司屋で『海鮮巻き寿司』を注文した。 「今日は特にネタの生きがよくてねぇ。うるさい位かも知れやせん」 大将はそんなことを言いながら、俺の前で手際よく大きな巻きすをクルリと返した。 家に帰って包みを開ければ、途端にマグロが声をあげる。 「さぁさ、昨日水揚げされたばかりのキハダマグロ! インド洋を周遊してギッチリ身のつまった赤身だよ!」 隣で白いイカが負けじと声を張る。 「新鮮プリプリの食感はこの真イカにおまかせ!」 「海の宝石と言えばこの俺イクラ!」 「とろける味わい、とろサーモン様を忘れてもらっちゃ困るぜ!」 ネタたちが次々とアピールしてくる。 なるほどこれはうまそうだ! 俺は恵方巻を掴むと、北北西を向いて大きく口を開いた。 「あっ……」 小さな声が聞こえた。 俺が手を止めると、マグロは叫んだ。 「覚悟はできてます! ひと思いに、いっちまってください!」 「……いや無理でしょ?……すごく食い辛い」 新鮮な海鮮たちの視線を一身に浴びながら、俺は途方にくれた。
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