5人が本棚に入れています
本棚に追加
『え?全員…マジ?』
「マジ、んで私にふさわしい男子って誰なん?」
あのあと、結局ほぼ全員に確認できた。やっぱデキる女よね私って。
慎二郎おじさんも、姪のモテ人数に驚くがいいわ♪
でも今日はお姉の尋問があるから、早めに切り上げなきゃ。
『すずなさん、良い話と悪い話が有る。』
「はいはい?」
『ランカー男子全員の兄弟にももこの同級生が居て、弟君達がすずなにアプローチをかけてる、と。』
「そうそう驚いた、スッゴい偶然。」
『そしてすずなが急にモテ始めたのが、中学生になってから。』
「うん、ちょっとオシャレ始めたらすぐだったよ。」
何だろう、いつもと違って歯切れが悪いな。
私にふさわしい男子はどこなんよ?
『時期的には…ももこの事件の直後…だね。』
「あ~ね、言われてみればそーかも。」
『ももこの特技と実力を知って、直接アプローチできなくなった男子達、でも諦めきれなかったとしたら…。そして弟の同級生には妹のすずなが居る。』
……………ちょっとまて………。
まてまてまて、ちょっと落ち着こうか。
何を言ってるのかな?慎二郎おじさん。
え?わかんないわかんない、要するに?私に近付く男子って…え?
男子全員がウチに来たがってたのって、私の部屋に入りたいとか、私服の私が見たいとかじゃなくて…?お姉…?
はぁぁああアア?!ぁあアんでだよ!!おいフっザけんな!!!
この私が?この私を?お姉に会うための口実?男どもはお姉に近付くために利用したいだけ?◯✕△□……!
『将を射んと欲すればまず馬を射よ…か。』
いや、アンタも涼しげに解説してんじゃねぇ、誰が馬だ。
なにそれ何それナニソレ?!どいつもこいつも許せない!あああ…私の世界が崩れてく。目の前が真っ暗だ、なんにも考えらんない。
『良い話はね、明後日の日曜日に取材でそっち行くから、みんなでランチしよ。』
最初のコメントを投稿しよう!