すもももも【完結】

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『え?全員…マジ?』 「マジ、んで私にふさわしい男子って誰なん?」 あのあと、結局ほぼ全員に確認できた。やっぱデキる女よね私って。 慎二郎おじさんも、姪のモテ人数に驚くがいいわ♪ でも今日はお姉の尋問があるから、早めに切り上げなきゃ。 『すずなさん、良い話と悪い話が有る。』 「はいはい?」 『ランカー男子全員の兄弟にももこの同級生が居て、弟君達がすずなにアプローチをかけてる、と。』 「そうそう驚いた、スッゴい偶然。」 『そしてすずなが急にモテ始めたのが、中学生になってから。』 「うん、ちょっとオシャレ始めたらすぐだったよ。」 何だろう、いつもと違って歯切れが悪いな。 私にふさわしい男子はどこなんよ? 『時期的には…ももこの事件の直後…だね。』 「あ~ね、言われてみればそーかも。」 『ももこの特技と実力を知って、直接アプローチできなくなった男子達、でも諦めきれなかったとしたら…。そして弟の同級生には妹のすずなが居る。』 ……………ちょっとまて………。 まてまてまて、ちょっと落ち着こうか。 何を言ってるのかな?慎二郎おじさん。 え?わかんないわかんない、要するに?私に近付く男子って…え? 男子全員がウチに来たがってたのって、私の部屋に入りたいとか、私服の私が見たいとかじゃなくて…?お姉…? はぁぁああアア?!ぁあアんでだよ!!おいフっザけんな!!! この私が?この私を?お姉に会うための口実?男どもはお姉に近付くために利用したいだけ?◯✕△□……! 『将を射んと欲すればまず馬を射よ…か。』 いや、アンタも涼しげに解説してんじゃねぇ、誰が馬だ。 なにそれ何それナニソレ?!どいつもこいつも許せない!あああ…私の世界が崩れてく。目の前が真っ暗だ、なんにも考えらんない。 『良い話はね、明後日の日曜日に取材でそっち行くから、みんなでランチしよ。』
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