#05. 孤独を癒すもの

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 当時、Wahoo掲示板は、ひとつのトピでは多くて三十人くらいがやり取りをする場所であり、特定のふたりが会話をするのは、一回や二回程度なら許されるが、あまり、個人的に踏み込んだ書き込みをしないのが一般的だった。するにしても周りを巻き込む配慮が求められる場所であった。彼らはまだ若いのが瞭然であり、しかも、男女――そして、他の掲示板のトピでもいちゃいちゃしているのがとにかく、目障りだったのだろう。mojikoやkakeruの書き込んだ場所には必ず否定的なバッシングが書き込まれた。――ぞっとした。  まずい、と佐藤は思った。謝らなければ、と彼は思った。それはmojikoのほうも同じだったらしい。――すべて。kakeruとmojikoは、自分たちが書き込んだすべてのたくさんのトピで、謝罪の書き込みをした。『私物化したつもりはありませんでしたが、つい、嬉しくて。申し訳ありませんでした』
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