82人が本棚に入れています
本棚に追加
「ひ、ひっ……!は、反逆だ!!衛兵!衛兵であ――!!」
陛下の口が開かれたまま、言葉が途絶える。
「これでいいかしら?」
「うん。ありがとう、サフィス」
「お安いご用よ。私は雑魚の相手をしてくるわね」
「わたしも手伝います、サフィスさんっ!」
サフィスが魔法で陛下の口の動きを止め、唯一の出入口の扉の前で陣取る。ナドリーヌと一緒に衛兵の相手をしてくれるみたい。
「……ありがとう、二人とも。さて」
「っ!!」
陛下の開きっぱなしの口に薙刀を向ける。突きつけた瞬間、目から涙がこぼれだす。
最初のコメントを投稿しよう!