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転生する 1
な、なんだなんだ!
何が起きてる…
きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
やめろ!こ、こっち来るな!
助けてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇ
死にたくな…
本来、学び舎としてあるそこは、学び舎としては異様な様相を呈していた。血肉が飛び散り、鮮血の花が咲く。建物は崩れ、死体は無残なものだった。その場は地獄を現実にしたようなものだった。
あなたは爆弾によってミンチになった。遺言は?
「ああ、俺は…死んだのか。なんで意識があるんだ?」
「おめでとう。あなたたちの学校は転生対象に選ばれた」
「あんたは…旅のユピテル、か?」
「よくその名前を知っていたね、そう、私がダーエステーモートの神の1柱、旅のユピテルさ、でも、なんで私のことを知っていたんだい?」
「あんたとよく似た神がゲームに出てきたからさ」
「そうか…あのゲームをプレイしていたんだね」
「知ってるのか?」
「ああ、それなら君には朗報かもしれないね」
「まさか!」
「そう、そのまさかさ、そろそろクラス全員が揃う、そうしたら説明するよ」
「わかった。」
「では、また後ほど、ね」
「ああ」
***
「やぁやぁ諸君、初めましての人の方が多いかな?私は旅のユピテル、とある世界の神の1柱さ」
「その神の1柱が俺たちになんのようだ?」
「君たちの学校は今回の転生対象に選ばれたんだ、おめでとう」
「誰が決めたんだ?」
「聞きたい?世の中、知らない方が幸せなこともあるんだよ?」
「聞かせろ!」
「聞かせてくれ!」
「聞かせてください。」
「じゃあ、1番最後の子に免じて聞かせてあげようかな、テキトーだよ、正確には、ペン倒しかな、うん、盛大なペン倒しの末に君達になったんだよ」
「え、えぇ…」
「それは…」
「だろう?世の中、知らない方が幸せな時もあるんだよ」
まぁ、そうだな
「で、だ、君たちには一つ能力かなんかの報酬をくれてやって新しい世界に旅立ってもらおうと思ってね」
「なんでそこまでしてくれるんだ?」
「世の中、知らない方が幸せなこともあるんだよ」
「うっ、じゃあ、いいです」
「うんうん、そうだね、じゃあ、1列に並んでくれ、ひとつずつ能力を上げるから」
次々と能力をもらっていく、主人公が、1番最後であった
「君にはね、多少の色をつけてあげようと思うんだ」
「色、とは?」
「まぁ、色々だね、何がいい?」
「そうだな…お前と話がしたい、なんてどうだ?」
「それは色々のカウントには入らないね、僕自身も君と話がしたいからね」
「そうか…じゃあ、俺があのゲームで所持していたアイテム、消費したアイテム、所持していた通貨、消費した通貨、所持していた課金ダイヤ、消費した課金ダイヤ、所持していたコイン、消費したコイン、この全てを俺にくれないか?」
「それでいいのかい?なんなら、それに追加して君のキャラのステータスを付与してもいいんだよ?」
「いや、それはいい、1からやり直したいんだ
「じゃあ、そうしておくよ、で、君に話があるんだ」
「なんだ?僕の妹に女神たちがいるのは知ってるだろう?」
「ああ、力のイシュタル、風のセレネー、水のディアナ、雷のルーナ、の4柱だな」
「ああ、そうだ、単刀直入に言おう、彼女らを匿ってほしい」
「それは…そういうことか」
「ああ、現在の主神、終わりのマルドゥク、下界では原初のマルドゥクだったかな、まぁ、マルドゥク兄に追われていてね」
「そうか…だが、時間がかかるかもしれないぞ?」
旅のユピテルはそう言った。
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