転生した 1

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転生した 1

まぁね、別に無理してついてこなくても大丈夫よ、まぁ、ついてきたほうが安全ではあるが、おっと、転生の時間だ 目の前が真っ白に包まれた 今はもう忘れ去られたほど昔、ダーエステモートの地に18の文明ができ、残骸となって埋もれ、前紀の厄災の傷跡が癒えぬまま迎えた19紀、あらゆる文明よりも多くの破壊と絶望、創造と希望を生み出したと語られる時代、ダートッド・イリュストーゾンの物語。 あなたはこの地に着いた冒険者だ、好きに生き、自分なりの足跡をダーエステモートに残すといい。 さてと、まぁ、いつも通りのスタートだな。どうやら最初の家は皆一緒らしい。多分、ドアから出た先が違うはずだ。皆はチュートリアルを受けるだろうから、その前に家にある装備を片っ端から持っていくことにしよう。 「なぁお前、いきなり多くの人間が転移してきたが、何かあったのか?」 「まぁ、特に何も」 まぁ、ゲーム的にはそこまで変わったことはなかったな 「そうか、私はフュルス、今この家に居候している、どうやらこの地は初めてのようだが、色々教えてやろうか?」 さてと、早速チュートリアルのお誘いだな。完全新規プレイならここでチュートリアルを、2度目のプレイならここで核爆弾を使ってこいつらを爆殺するのが基本なんだが、俺は幸い、アイテムも金も経験も足りてるので特にすることはしない。 「そうか、また要があったら声をかけてくれっておい、それ全部持っていくのか?残りの奴らの分は…」 「ああ、そいつらには低品質品でも使わせておけばいいさ、運が良ければ生き残れるだろ」 「そうだな」 「じゃあ俺は行くとするか」 まぁ、裕美には死なれても飯が不味くなるから適当な装備を見繕って持たせてやるか、運が良けりゃまた会えるだろ 「どうした?恋人か?」 「そんなんじゃねーよ、まぁ、少し親しいだけだ、じゃあ、2度と戻ってくることはないだろうけど、また」 「ああ、あなたに原初のマルドゥクの加護がありますように」 さてと、多少このゲームの説明をしてみるか。 このゲームは基本オフラインでやるようなVRゲームだ。正真正銘のローグライク。本当になんでもできる。盗んでも殺しても、バレなきゃ特に問題はない、バレたら多少問題になるがそれでも3日も経てば生き返る上に、逃げれば問題がない。そんなゲームだ。一応、マルチプレイもあるが、基本やらない。つまらないからだ。それに、プレイヤーとやるよりもNPCと遊んだほうが楽しいまであるゲームだからな。まぁ、そんなNPCにもレア度があったりするんだが。まぁ、レア度が高いほど強い、一部例外はあるが。まぁ、運営の趣味で美少女、美女であればあるほど強いし、なんなら低レア度でも可愛ければ普通に強い。男と比べても相当なレベル差がない限り強い。それくらいには美少女、美女贔屓だ。その点、ブスは弱い。街の外に出ただけで即死することすらあるくらいには弱い。まぁ、ブスだと仲間にはしないが。そして、仲間だが、基本、美少女、美女を口説くことから始まる。その気になれば皇女様だってお姫様だって口説いて仲間にできる。そうゆうゲームだ。あいつらは知らなさそうだが。 やぱっり、テミエストのすぐそこだったな、家(仮)は無いが。 さて、あれは…。幸先がいい。凄くいい。 「ちょっとあんた!私たちを助けて!」 「報酬がなければ動かない、この世界の基本だろ?」 報酬がなくてもこいつは助けますけどね。 「っ!、報酬ならこの私、ライラ・フォン・テミエストの名において与えることを約束するわ!だから!早く助けて!」 助けるとするか!
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