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ちょっとダンジョンへ
「これから俺はダンジョンに行く、もしかしたら帰りは遅くなるかもしれん、それでだ、俺の部屋にいるやつにこれで服を買ったり色々教えてやってほしい」
「うちはそんなことは…」
「ここに金貨400枚が入ってる、これで服を買ってやってくれ、この街には来たばかりだから物価がわからん、もしかしたらお釣りがないかもしれん」
ここでも色をつける、ローグライク系冒険者の基本だ
「わかった、うちの従業員に言っておく」
「ありがとう」
***
さてと、ダンジョンでレベリングと行くか。ダンジョンには種類が2種類ある。ずっとある常設ダンジョンと消え当たりできたりするノーマルダンジョン。この2つだ。ノーマルダンジョンの方が難易度に差があるな。まぁ、ノーマルダンジョンの方が効率がいい。常設よりも難しくて敵が多いからな。まぁ、レベリングはノーマルダンジョンが基本。常設はストーリー進める時だけしかやらないからな。そう難しいわけでもないし。ということでレベリングの開始だ。
〜〜〜2週間後〜〜〜
流石のレベリング効率。2週間、計254時間はレベリングしてる。効率2.5倍だから…単純計算で635時間、約26日間分一睡もせずに俺と同じ速度でレベリングしたら追いつける位の経験値だな。でも、流石に2週間はやりすぎたかな…転生も4回したし。
***
「遅いですね…もう2週間も経つ。もしかして、死んだのでは?」
「ううん、死んでない、あの人は絶対生きてる」
「でも、もう2週間も…」
「こら、客にそんなこと言うんじゃないの、それに、あいつは帰ってくる」
「どうして?」
「何年も宿屋をやってるとね、何人も帰ってこない奴も見るし、帰ってくるやつも見る、あいつは、帰ってくるタイプのやつだ、なんであろうとね」
「そうですかね…」
「それよりも、仕事は終わったのかい?」
「い、いえこれは、きゅきゅきゅ休憩中でありまして!」
「休憩にしては少々豪勢な気がするが?」
「それは…その…、あ、あれを!」
「やっとついた、久しぶりだな」
「やっと帰ってきたのかい?ちょっと遅すぎるよ」
「ああ、わかってるとも、もしかしたらカウンターに置き忘れをするかもしれないが、届けなくても構わないよ」
少々出費が大きいが、まぁ問題はない、金はなくてもいいしな
「あいよ、それから、最低限の教育は施したし、服も買った、彼女はすごい、スポンジみたいに物事を覚える、もう少し遅かったらうちの従業員にしちまうとこだったよ」
「そうか、そりゃよかった」
そう言いながら、カウンターに金貨200枚を置いた。
***
「久しぶりだな、名前は?」
「ないの、だからあなたが決めて」
「そうか…じゃあ、ヘカテーだ、ヘカテー、明日から訓練をする、冒険のための訓練だ、だから飯食ったら今日はもう寝てろ」
「わかった」
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