乾杯

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乾杯

涙の乾かし方を考えながら 松田優作の映る本を握る 朝日が作る影に向かい キレイな記憶と汚い現実の その隙間に希望を隠す その希望は青い いつも見かける景色は大分馴染んだと 八次元に住む未来に言葉を送る 満たされた古臭い生活も飽和して 流れない涙を生む術を模索 粉になった思い出をブルーワークが覆う 可能性が独り立ちした 俺はそれに付いていこうと 右手を上に上げる 埃と塵が争っていた
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