17人が本棚に入れています
本棚に追加
朝 マンションの駐車場で
車に乗り込むまで
誰にも会わなかった
職場の貴美鳥学園に
着いて玄関を入ったところに
見知らぬ若い男がいた
おい!
僕と友だちになれ
いきなり
ソイツの襟元をつかんだ
ちょ ちょ ちょっと
離して下さい
ソイツは驚いている
まあ 当たり前だ
僕と友だちになると
約束するまで離さない
僕は真面目にそう言った
分かりました
分かりましたから
離して下さい
ソイツは
僕のタイプだった
ちょっと ナヨっとして
神経質そうで
優しそうな目をしていた
最初のコメントを投稿しよう!