君とのラストデート

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『続いて、新婦の入場です。盛大な拍手でお迎えください』  バージンロードを歩く花嫁。幼馴染みと最後のデートをした当時に付き合っていた恋人が、今から“妻”になろうとしている。 「おめでとう。幸せに暮らしてね」  チラリと隣を見る。俺の視線に釣られて何人かが同じ場所を見て、そして首を傾げた。彼らには、きっと何も見えなかったのだろう。  だが、俺にはハッキリと見えていた。  ほんの一瞬、俺がかつて愛した幼馴染みが笑顔で俺を見ている姿が。
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