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「「失礼します」」
「流、ライト、ご苦労様。ハクだけ置いてきたんだな?」
「どうも、ハクにべったりしつつライトを煽っているような気がしますね」
水のペットボトルを開けながら流が言うと
「俺もそう思います。少し休憩してから‘瑠璃子様’ってもう一度いってきます」
同じようにボトルを開けながらライトが言う。
「若い男がいいのか?」
「私の感じたところでは、あの女は私たちの誰もを最初から呼び捨てですので女王様気質なところがあるのではないでしょうか?」
「確かに流まで呼び捨てだな」
「はい。ですから一人称が‘僕’のハクや若いライトが好みかと」
「でも執事っぽい流さんのことも、やたらと触っていませんでした?」
「お触りクラブじゃないんですが…低俗な女にはわからないのでしょう」
結局誰でもいいのか?触るとか最低な客だが、少しの我慢だ。店内モニターを見ながら話をしていると
「南様ですね。ライト、一緒にご挨拶に伺いましょうか?」
「了解です…って席は?煽れる場所ですか?」
「だから言っているのですよ」
「失礼しました~よし、南様のところへ行きましょう」
完全に楽しみ始めたライトを
「やり過ぎるなよ」
と送り出した。
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