夢追う今時のbund Man

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夢追う今時のbund Man

アプレシオのカラオケ屋に、ギターを背負った3組の二十代前半の若い男の子達がこぞって、中に入っていく。きっと、カラオケボックスで、sessionするのだろう。 地元にvanvanというスタジオが有る。昔は、そこでギター教室に通って居た門下生達が、そこを貸し切って、レコーディングをしていた。 今は、SNSの普及で、そんな事は中々出来ない。夢を追いかける人達は、もっと自分の家で音楽を手軽に弾けたり、作ったりして、楽しさを、自分を表現する愉しさに目覚めて、目指して居るのはメジャーではなく、上手い歌唄いは、世界に沢山いると、自分を特別視していない。世間の風は、何処へやら、気ままに家で家族達を映して、好きに歌ってる自己満足の世界の配信の方が楽しかったりしている。見ている方もファンが沢山いる。配信する人達が増えて、僕もすぐ側にいるかの様な親しさで、彼等と接している。 贔屓にしている歌手さんは、大分に居る。彼女のツテで知り合った。 脚を出して、歌った彼女が好きなbundの歌を流しているのを、オレは何度も何度も何度も繰り返し再生をリピートし続けて、聴いて、僕は、直感で彼女を気に入り、CDも買ってしまった。決断力の速さについては右に出るものは中々居ない。 買うまでになるとかなりの、神経を使って居る。 悩んでいる暇は無く、インスピレーションでパッと決めて、baseアプリで、注文した。 お客さんとなったら、もはやファンである。ファンを大切にする、その子は、しばらくしてフォローしてくれて、その一日後ぐらいに、僕はもう、大分のSt.で歌う彼女に気付き、手を振り、おーいと呼び掛けている。まるで仲間の再会みたいな、気さくさで。 向こうはすぐに私に気付いたと言う。 スカートを履いていたのか、チラリと素足が覗いた時、ドキリと心拍音が上がった。脚フェチだったので、ドギマギしてしまい、あとは人見知りの性で、緊張しっぱなしで、焦った。 記念写真を撮って、お辞儀をして、私達は別れた。 自分の彼女の手を繋ぎ、二人で大分の繁華街へ、居酒屋で酒を酌み交わし、大分の料理を堪能して、カラオケ屋へ向かった。
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