私2

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私2

僕って身体が弱くて、喧嘩するガラではなかった。 高校の頃、虐めにあってて、悔しくて体を鍛えて強くなろうとした。なかなか、スクワットさえろくに出来なかった。 これじゃ例え喧嘩になったとしても、僕は殴る蹴られるの為されるがままだな、と先が見えて居た。 だから、そばにあった棒を使って、もし何かあった場合、それを使って、相手に喧嘩売るつもりだ。 いつもいつも、やられてばかりで悔しかったもの…。 僕の中の妄想では、最後に言う、決め台詞はもうとっくに決まっている。 僕がコテンパンにのした後、また報復を怖れる僕は釘を刺しておく。 「昔を思い出して、当時とオレとの間で悔しかった出来事を思い出す事あるかもしれない。けれど、たまたま機嫌が悪かっただけなんだ、そう思っておいてくれ」 そんな妄想のオチにしておこうなんて、僕は考えて居たのだから、笑えるよな。 フフッ、と溢れてしまう。
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