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数ヶ月後。
「…着工の遅れが出ていたモールの建設は進み、再来年の春にはこの地区にも大型モールができる見込みです!」
ニュースキャスターが生き生きと話している。
村の呪いはあったが、確かな権利が動いたあとでは村人の力でこれを止めることはできなかった。
そしてもう一つ、明久が刺した傷が致命傷となり宮下さんが亡くなったのも大きい。
明久はしばらく警察の世話になったが、鎌の様子や宮下さんの動きから主張は認められ正当防衛となった。
その明久の片目はもう、影も形もなく陥没してしまっていた。
しかし高倉夫婦は新たな命を前に希望を抱き生きていた。
「…どうです…?先生、赤ちゃんは?」
「…うん、頭の大きさから週数並みですね。これから表情も見えてきますよ。…次回はまた二週間後に。」
桃奈の赤ちゃんは順調に大きくなっていた。
そして桃奈が病院から出てく。
産婦人科の先生はエコー改めて見て目元の大きさが左右で少し違う様な気がして首をかしげた。
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