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村民の結束は固い。
今回の説明会もというのか話は進まなかった。
「はぁ、なかなかここが進まないよ。住民の反対や土地の問題が解決しない。」
若い説明会を開いた男性は肩を落としていた。そこに追い打ちの電話が。
「はい!」
「おい、モールの建設の進捗は?」
「いえ…まだ…。住民の理解が…。」
「そんなもん気にするな!必要なのは『説明した』という事実と、『確かな権利』だ!理解などいらん!土地は押さえれているのか?」
「…地主がなかなか予算に応じては…。」
「土地に倍の金額払うと言え!」
「え!?それじゃ予算は?」
「大型工事だ。施工や下請けに何とかたたいて、話は進める!だから早い所土地の権利を手にしろ!そうしたらあとは弁護士でも司法書士でもなんでも専門家に任せればいい!」
「わ、分かりました…。」
若い男性は上司の言われるがままに行動をしていくのだった。
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