2人が本棚に入れています
本棚に追加
夜、眠る前。家で明久と桃奈が話す。
「…何?あの『おめでとう』合戦!?散々使うなって!!」
「あぁ、何だか気持ちが悪くなってきたよ。…本来嬉しい言葉なのに…なんか毒されているのかな?」
「…そんなはずないわ。みんなショピングモールには反対なのに『おめでとう』だなんて。」
「そうだな…なんとなく…使うタイミングもおかしいし…。これが続かなけばいいけども…。」
二人は一抹の不安を残して眠りへ落ちていった。
その不安は翌日から現実になる。
何故か桃奈と明久は『おめでとう』を大量に浴びせられる。とにかく子どもを理由に。畑で会っても、車で通りかかっただけでも。とにかく『おめでとう』。
その理由を教えてくれる者は村に誰一人居なかった。
そして次の変化が現れたのは3日後のニュースだった。
最初のコメントを投稿しよう!