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「あのね……私の和也に対する好きって……ラブじゃなくてライクだと思うの」  和也から告白を受けた時からずっと抱いていた違和感。今まで男の人を好きになったことはなかったから、きっとこれが愛なんだろうと思っていた。  だけど、やっぱり違う。恋愛って、もっと燃えるような感情が沸き上がってくるはず。 「そっか……」  和也はどんな顔をしているのだろう……傷付けてしまったかな? 恐ろしくて顔を上げられない。 「俺、嬉しいよ!」 「えっ? な、なんで?」  想定外の返答に和也の顔を見つめる。愛している彼女にそんなセリフを言われたら、ショックを受けるものなんじゃ?  まさか、私のことはそれほど好きじゃなかったのかな……寒さを打ち消すような感情が、メラメラと浮かび上がる。 「好きって言ってくれたから」  雨雲を吹き飛ばすような笑みを浮かべた和也はあっさりと言った。
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