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1月1日
元旦ですね。
宇賀神家の現当主として、親族一同の前で年始の挨拶を行いました…。よそよそしく、羽織袴で着飾って。うう、恥ずかしい。七五三か、それこそお笑い芸人みたいで嫌です。従姉妹のゆかり姉さんには、いたく好評でしたが…。
「たっ君、いいじゃん似合うよ。流石は宇賀神家当主!成人式も、その姿で行っちゃえば?」
「やめてよね。ただでさえ、行くべきか迷ってるのに。行くとしても、姉さんの結婚式に備えて買った礼服か…普通の私服で行くんじゃないかなあ。ゆかり姉さんこそ、晴れ着がとてもお似合いでお綺麗ですよ」
「そう?これでも一応、母親が着付けの先生だから。似合わなくて、どうしましょうだわ。成人式で思い出した。あたしの成人式の時は、たっ君が失踪中だったんだよね。髪とか結って、超気合入れたのにさあ」
「う…うう。面目ないです。写真では、拝見しましたから」
「あはは、いいよ。たっ君のせいじゃないから。それに、これからはずっと居るわけだし…。そうだよね?」
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