おめでとう〜あ・はっぴー・にゅー・いやー〜

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 宇賀神本家は数える程(ってか、みな君とお父さんの三人だけです)しかいないため、分家のゆかり姉さんや叔母さん方の藤枝家にも来て頂いてる次第です。    藤枝家と言えば、鎌倉のショタ兄弟もやって来ました。変わらずに、兄弟仲良く(意味深)しているようで何よりです。また、多少なりとぼくに懐いてくれるようになりました。  「と…知季くん、弘也くん。明けましておめでとうございます。こ、これ少ないですけれどお年玉です。どうぞ」  と言って、お二人にポチ袋をお渡ししました。喜んで頂けたようで、何よりですが…。今更ながら、すでにお年玉をあげる立場になってしまったのですね。鎌倉兄弟とそう見た目も変わらないのに、何だか違和感が半端ないです。  「おっ。兄貴、おれには?おれにも、お年玉ちょーだい!」  弟のみな君が、ぬけぬけと抜かしやがりました。全く、大きな図体して何を…。と、思わなくはなかったですが。  「はい、みな君にもお年玉。今年は受験生だから、気合入れて頑張ってね!」  こんな事もあろうかと、年末はコンビニバイトの回数を増やしていたんですね。弟一人に追加でお年玉を渡すくらい、造作もない事です。  「おう、分かった!バシッと、一発合格決めてやるぜ!そして卒業旅行に、兄貴と二人で箱根の個室露天風呂に行ってしっぽりと…」    「声が大きい!藤枝家の皆さんもいらっしゃるから、ほどほどにね!ま、まあ…。温泉自体は、行くのは吝かではないけれど」
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