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◆出会いは不意打ち!!恋のライバル登場!?◆
納得できない。
目の前の光景に、私、最強暴走族・龍星軍の4代目総長の凛道蓮は強く思った。
「再会早々悪いんだけど、瑞希~コーヒー飲ませて!」
「お、おういいぜ!座れよ渚!」
渚と言う美女の言葉に、私の愛するお方・真田瑞希様は頬を染めながら同意する。
かつて、全国ナンバーワン暴走族・龍星軍の初代総長として君臨したご仁・真田瑞希様が、女性1人にデレデレしてる。
見習いとはいえ、バリスタをしている瑞希お兄ちゃんのコーヒーが美味しいのはわかる。
わかるけど――――――
「ありがとう♪」
そう言って、美女・夢咲渚が座ったのは――――
(僕の席!)
凛道蓮の定位置だった。
〔★凛のテリトリーをおかされた★〕
「ビチェリンでいいか?」
「うん!」
(あ・・・)
僕の席に座ったことに対して、なにも言わない瑞希お兄ちゃん
「渚、ビチェリンのお供にお菓子はどうだい?」
薄っすらとほおを染めてクールに言うのが、龍星軍の初代親衛隊長の宗方烈司さん。
「ちょっと!同じ食べるなら、ご飯系がいいわよ!なぎちゃん、サンドイッチがあるわよ!」
お節介焼きながら嬉しそうにするのが、同じく初代遊撃隊長の朝霧モニカさん。
「その前に手の殺菌だ馬鹿者。ほら渚、アルコールとおしぼりだ。」
ぶっきらぼうだけど、照れながら進めるのが初代副総長の獅子島伊織さん。
「わははは!荷物多いな!?和室に運んどいてやるよ!」
デレッデレなのが、初代特攻隊長の百鬼皇助さん。
「みんなありがとう♪」
全く動くことなく、全員に飲み食いの用意をしてもらう夢咲渚さんはまさに――――――――
(姫だ!!)
オタクサークルに女子一人でいると、ちやほやされる。
(オタサーの姫と呼ぶが、この人も姫だ!)
〔★ヤンキーの姫だ★〕
「凛!」
「は、はい!?」
突っ立ってたら呼ばれた。
「ボーとしてないで、渚にお冷や出せよ。」
「!?は、はい!」
圧倒的な疎外感に、僕の恋愛メンタルはノックアウトされた。
〔★悪い方にノックアウトされた★〕
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