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プロローグ
《罪悪のアレキサンドライト》は私達を繋ぐ石だと、変彩金緑石の瞳をした男は言っていた。
しかし彼らが繋がっていたのは私ではなく私の死んだ弟だ。
私達は死んだ弟によって引き合わされただけで、私達が望んだわけではない。
ならば彼が私の弟の顔をして語ったのは誰の言葉だったのだろうか。
私の幸せを願ったあの言葉は弟ではなく、彼らという第三者の作った台本だったのではないのだろうか。
一体何が真実なのか、私は未だに分からないでいる。
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