悪夢封印

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「依頼前にホームページで確認していただいたとは思いますが、我々Save Somebody From Nightmares 通称S2FN(エスツーエフエヌ)は“悪夢封印”を目的とした活動をしています」 近年、世界中で悪夢にうなされる人々が増えており、問題となっている。程度は様々であり、酷い場合は悪夢を見たまま目を覚まさない。毎晩悪夢を見ることで、起きた後も恐怖に苛まれ、日常生活もままならなくなる人間が大量発生しているが、原因不明であり、多くの医療従事者や研究者達も頭を悩ませている。 そんな中、悪夢封印を行っているのがS2FNである。彼らは悪夢封印をしながら原因を探っているのだ。 「悪夢封印の方法ですが、依頼人が眠っている間に、我々が夢の中へ入り込み、依頼人に取り憑いている悪夢を封じ込めます。ちょっと、いやかなり信じられないとは思いますが……」 一定のトーンで説明をする瑠海とは対照的に、口を開け眉を若干ひそめている心。 「ほ、本当にそんなことができるんですか……?」 「やはり信じ難いですよね。自分も最初はそうでした。でも、本当にあなたの夢の中に入ることができるんです」
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