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ちなみに旧システムは
なんだNとかSRとかって。
特にN! ノーマルだけで三段回もあるって層が厚すぎだろ! NNから庶民の匂いがぷんぷんする! 察するに俺が生きてきた人生と同じクラス! 福引で言えばポケットティッシュ!
……しかし、俺がよろしくないと言っても、きっとこういうシステムなんだろうな。
「冷静ですね」
そもそも新しいシステムを作ること自体、大変な作業だからな。
ガチャで説明されるだけでなく実装されてるあたり、死後の世界もなかなか進んでいる。
「ちなみにガチャに馴染みのない高齢の方向けには、従来通りのおみくじもご用意がございますが」
なるほど。いや高齢者に年の数だけおみくじ引かせるな。嫌がらせか。
「100回引いた後にどれを選ぶかのご相談をじっくりお受けしたこともありますが……身体能力、運勢、家庭環境など、おみくじの内容をひとつひとつ吟味される方は、転生にもお時間がかかりますねえ」
……仕事とはいえ、付き合う方も大変そうだ。これは効率化必至。
「まあ、善行を積まれた方の場合、一括で『知り合いの〇〇の子供に生まれる』などのご希望に変換される場合もございます」
あ、そういうルールもちゃんとあるのか。
「ただし、生前にご縁を結んでいること、転生先指定対象が身体的に問題がないこと、などのいくつかの条件を満たされる必要がございます。
指定はしたものの対象がついに伴侶を見つけられず、待ちぼうけをくらった挙句におみくじの引き直しをされた方も過去にはいらっしゃいますので」
切ない話だな! 俺も独身だったから心に刺さる!
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