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 運ばれてきた人々を、僕は次々と処理していった。  濡れ手で粟を掴んだとしても、零れていった誰かはどうしようもない。  運を嘆く事も、幸運を喜ぶ事も僕には出来ない。  他人を救う資格がない僕は、零れた泡ばかりを覚えていった。  腕の無い少女が、果たしてどちらになるのか分からないけど。  __悪党である故に。  僕は悪党に、手を差し出す事にした。
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