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「おかえりなさい、未亜ちゃん。茉奈ちゃんお利口にしてたわよ」
「ま、まー」
陽子さんと一緒に出迎えてくれた茉奈を抱きしめる。
「ただいま、茉奈。いい子にしてた?」
「たー」
最近、よく口真似をして言葉をどんどん覚えていっている。日々成長する茉奈をそばで見られるのは幸せだ。
衛士はどう思っただろうか? 突然、別れた相手との間に一歳の娘がいると告げられて。
「陽子さん、ありがとうございました」
「いいのよ。お父さんからは、なんて?」
なにげない陽子さんの質問に私は固まった。とっさに上手な切り返しができない。
「あの……」
「未亜ちゃん、今日はもううちで夕飯食べて行ったら? 敦さんは遅いから気にしないで」
さらりと誘われしばし逡巡した後、小さく頷く。陽子さんはきっといろいろとお見通しなんだ。
私は彼女の家でくつろぎながらぽつぽつと今日の病院での出来事や衛士との過去を語りだした。
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