天国から叩き落とされた僕は復讐を誓う

～プロローグ～

ポンッ！

胸を突かれて、背中から地上へ向かって落下していった。

あっけないものだった。
さっきまでいた楽園はグングンと距離が離れていき、すぐに見えなくなった。

背中の翼はすでにもがれている。
ゴオゴオと僕の体を空気が吹き抜けていって、猛烈なスピードで地上が迫ってくる。

「なぜ、こんなコトになったのだろうか？」

いくら考えてもわからなかった。
なので、すぐに考えるのをやめた。

天国から追放された僕は地獄へと一直線。
ドンッ！という衝撃と共に僕の体は地獄へと到達した。
「人間界」という名の地獄へ。