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「やっほー」 初めて影野に話しかけた次の日の帰り、百合華はまた影野に話しかけてみた。 「あぁ」 「この時間に帰るってことは影野くんも部活やってるんだね。何部?」 「……美術部。」 「そうなんだ〜!」 沈黙が流れ、慌てて話しかけようとした百合華を遮るように影野が言葉を放った。 「あのさ、そういうの迷惑だから。」 「へっ?」 「だからそうやって対して面識の無い男に媚び売ったりすんの」 「こ、媚び?」 「こんなクソ陰キャに話しかけるなんてなんか狙いがあるんでしょ」 「いや、そんなこと……」 [百合華](もし好きだから『話しかけて仲良くなりたい』っていうのが影野くんにとって『媚び売る』なら、『迷惑』なら影野君の言ってることは何も間違ってないのかもしれない) 「……ごめん」 百合華は下を向いたまま急いでその場から離れた。
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