2、三角女

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「あの、私の事が好きでお付き合いをしたいのなら、体のどこかに三角の形を描いてください」 「え?」 彼は、私が差し出したカッターを見つめている。 …やっぱり、この人も無理かなぁ。 でも『三角』が欲しいの。 「どこでも良いのよ、体のどこか…。小さくてもいいから、傷つけてほしいの」 私、おかしいかな?変かな? 「嫌だったらいいわよ」 「麗華さん、もしかして、今まで知り合った男の人にもこうやって言ってたんですか?」 「え、まぁ…」 私の事責める気だろうか。 嫌なら私と付き合う事は出来ないな。 彼は急に優しく笑い、私が差し出したカッターを受け取った。 え、もしかして…? 「麗華さん、俺はカッターで体を傷つけなくて良いと思います。だって…」
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