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朝。
隣の部屋に居る誠二が大声を出している。
そんなに声を出していたら、周りの人から「うるさい」って言われるだろうし、フロントからも電話来そうだよ。
「ねぇ、誠二、開けて!!」
ドアの前に立ちノックをすると、すぐにドアが開いた。
「あ、美央。俺、俺…の、薬指がさぁ…」
誠二はバスローブを着ていて目を見開いていた。
「なぁなぁ、俺の薬指、どうしちゃったんだよ!?なぁ!?なぁ!?」
「とりあえず落ち着きなよ」
昨日はちゃんと見れなかったけれど、改めて近くで見たら気持ち悪い。
「落ち着けるわけがねぇだろ!?昨日の夜、お前と居たよなぁ!?」
「居たけど、誠二すぐ寝ちゃったじゃない。元々別れる気だったから別々の部屋とって…私は誠二が寝た後すぐ隣の部屋行ったわよ」
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