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「じゃあ、誰がこんな事したんだよ!!」
「一階だから泥棒でも入って来たんじゃない?ほら、窓の鍵開いてるし」
私は窓の所まで行って、鍵を触った。
「泥棒が何で俺の薬指切り取って行ったんだよ。こんな手当てもしている…」
"ちゃんと"手当てしたはずだから大丈夫だと思ったけど、これなら完璧ね。
「良い気味」
「え!?今何て…」
「良い気味だって言ったのよ。私の他に女なんて作るから。これじゃ結婚指輪出来ないわね。あははははっ!!」
誠二はベッドに横たわって一点を見つめた。
「悲しい?」
聞いても何も答えてくれない。
「薬指、返してほしい?」
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