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そう聞くと誠二は私を見つめ「うん」と言い頷いた。
そして、涙を流した。
「俺が悪いよな…」
私は、その問いには答えない。
「美央の他に、加奈子っていう女性とも付き合っていたんだ」
「二股!?まだ他にいるんじゃないの!?」
「美央と加奈子だけだよ。あー加奈子に会いたいな」
「え?」
「加奈子は、とても優しい女なんだ。怒った事なんて一度もない」
誠二はベッドに横たわったまま、首だけを動かし私の方を見た。
「なぁ、本当にお前じゃないのか?」
「だからさっきから私じゃないって言ってるじゃない。そんな指とか要らないし。じゃあ、私帰るわね!?」
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