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東京三百万人を恐怖のどん底に陥れ、新聞の社会面を独占し、国会を紛糾させた蜘蛛男。
蜘蛛男が最後に選んだ殺人とは、帝都から四十九人の美しい女性を誘拐。
鶴見遊園のパノラマ館で地獄絵図のパノラマ展覧会を開催。
地獄の責め苦に苦しむ女性を、マネキン人形ではなく四十九人の女性の死体で飾り、この展覧会に、名探偵の誉れ高い明智小五郎ら各界の著名人を招待することだった。
「ご招待の皆さん。私がもっとも丹精をこらしましたのは、この人形たちの肉体です。地獄の苛責にねじれ曲がった若い娘たちの美しい姿です。ごらんください。死人の肌の滑らかさを、このみずみずしい弾力を」
悪魔の歓喜の叫び。
名探偵は彼の悪魔の凶行を阻止することが出来るのだろうか?
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