1/2~

8/10

11人が本棚に入れています
本棚に追加
/99ページ
1/8 今年は10日が成人の日か…… 昔の通り15日でも土曜日なので、式典とか出来そうな気がしますが 着物の種類のなかで「御召」というものがあって、ちょっと微妙なんですよね、格が。 昔は高級品、そこから庶民に大流行 すると紛い物も御召と呼ばれる 価値が下がる 本来の愛好者が離れる みたいな変遷を辿っています。 なので、御召は難しいんですよ。判別が難しいというだけで、着るのは好きに着ればいいです。 でも調べようかなと思って、昔図書館から廃棄書籍をリサイクルでもらってきた中に御召の本があったので読んでみました。 日本の染織というシリーズのなかで、西陣織と御召と友禅だけ持ってます。 あとはアジア系の本とか、勘で大量にもらってきたやつがまだ読まずに残っています。 昭和五十二年の発行の本なので、もちろん情報は古いんですが 昭和五十年代には、まだ職人がいて道具があって着物業界はこんな展望を持っていた という資料として使えます。 例えば、御召=将軍が愛好したために御召しと呼ばれた とネットなどで出てきたら、御召は高級品なんだ!って言う人もいます。 で、読んでみたんてすが結局よくわからなかった。 御召を作ってる側が迷走したようです。 織りと染めの中間みたいな位置だったので、織りの紬の方に普段着物の愛好者が流れて、紬が高級品になってしまったと。地位が逆転したらしいです。 私は御召は、独特のシャリ感があって金糸銀糸あって、というイメージでしたが、それは御召のなかの錦砂という一つの織物でした。 なので、まあ御召っていろいろあるのね、ということがわかりました。 技法は定義があるんだけどねえ。 布になってしまえば、その特徴も実際見てみないとわからないだろうなあ。
/99ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加