旅の思い出あれこれ

13/13
前へ
/99ページ
次へ
私は考古学を専門に学んだわけではないですが、神の移動は人の移動 というのをいろいろなところで感じます 祭祀も、地名も、神社の勧請も。 信仰が失くなっても残ってしまったあれこれを面白いなと思います。 逆に残っている風習は、残す利点のあるものと変える必要がないから惰性で残っているものがあって、それも興味深いです。 冠婚葬祭で、冠婚はお祝い事なのでわりと変わります。本人の希望とか世情とか流行とか。 葬祭の部分は、通例が残りやすい。 なぜかというと、葬は時間がないからです。 日時が前もって決まっていないので、通常の型通りに行われることが多い。 祭りも変える必要がないので、基本的に残ります。 そこには畏れもあったはずです。 神への畏れと、共同体のなかでの通過儀礼としての祭り。 ムラ社会であいつはあかん、という評価を一旦つけられたらやりにくいなという現実的な恐れ。 それが混じって葬祭はわりと古い風習が残っています。 今は型だけが残って地方の風習が消えてしまっているかもしれませんね。 わからないとなんでもネットで調べますから。
/99ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加