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 ある土地に住んでいる住人、最近移民が増えてきたことを不安に思う。住人のなかのひとりは移民に庭を荒らされ、家を破壊されるのではないかとおびえている。そんな住人の家に猫がやってきた。庭に生えている木に登る。その猫を追いかけて移民の子どもがやってきた。猫を捕まえるために木に登る。住人がやめろというのに聞かない。子どもは木に登るが、猫は捕まらない。枝の先に向かうものだから木が折れそうになる。住人があわてて木を棒で支える。子どもが悲鳴を上げたものだから、その声を聞きつけて子どもの親がやってきた。親も子ども同様に勝手にひとの家に入って子どもを注意する。それでも子どもは言うことを聞かない。ついに木が限界を迎える。木がまっぷたつに折れる。子どもは飛びおりた猫を追いかけて庭を駆けまわる。親はその子どもを追う。住人の庭は見るも無残に荒らされてしまった。  移民が増えていくことに不安を感じる住人の話でした。どこで起こってもおかしくない話ですね。
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