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 ある少女、放課後の教室で彼氏を待っている。委員会が終わるまでまだ時間がある。そこへ友だちがやってきた。友だちは塾の時間までひまをつぶすのだという。いつものように他愛もない話をする。友だちが気になっているひとがいると話す。少女は告白してみればと勧める。少女は中学生のとき同級生だった男子のことを思いだした。頭がよく、高校に行かずに大検の塾へ行った。そんな同級生と一回だけ再会したことがあった。とっくに大学に入るための資格は取ってひまだという。ひまな時間で海外へ行くのだとか。少女は自分とはちがう世界を目指しているのだなと感じる。彼氏はいるが、本当に好きなのかはわからない。この先の人生がどうなるのかは、もっとわからない。少女と友だちが話しているうちに彼氏が戻ってきた。友だちと別れてふたりで帰る。少女の世界はこのまま進んでいくのだろう。  青春の話でした。迷いながらそれでも進んでいく感じですかね。
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